事業概要
研究開発課題名 | ゲノム医療従事者の育成プログラム開発 |
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委託期間 (全研究開発実施予定期間) |
2018年4月1日から2019年3月31日 (2017年7月1日から2020年3月31日) |
研究開発代表者 | 国立大学法人岡山大学 医歯薬学総合研究科 呼吸器・乳腺内分泌外科学 教授 豊岡 伸一 |
分担研究者 | 京都大学大学院医学研究科 武藤 学 慶應義塾大学医学部 西原 広史 東京医科歯科大学医学部付属病院 池田 貞勝 信州大学学術研究院 関島 良樹 千葉大学医学部附属病院 松下 一之 佐賀大学医学部 教授 末岡 榮三朗 |
概要 | 1. Genome Medicine Support Nurse (GMSN; ゲノム医療看護師)、Genome Medicine Support Pharmacist (GMSP; ゲノム医療薬剤師)の育成 がんの診療従事経験のある看護師・薬剤師に、系統講義、On the Job Training (OJT)、ロールプレイを通して一般的な臨床遺伝学の知識を取得し、ゲノム医療で検査前・後の説明ができるGMSN・GMSPを養成する。 2. Genome Medicine Support Technologist(GMST; ゲノム検査技師)の育成病理診断業務経験のある臨床検査技師に系統講義とOJTを通してGMST養成を行う。系統講義、OJT、ロールプレイの結果に基づいて、共通化したGN、GP育成のためのカリキュラム案を作成する。これに基づいて、前年度同様に、候補者の研修を実施する。 3. Genomic Expert Board(GEB;ゲノム医療エキスパートカンファレンス)の標準化GMSN、GMSP及びGMST育成において基盤となるGEBでは、患者の背景、治療履歴、遺伝子解析品質の確認、バイオインフォマティクス解析過程の承認を経て、Actionable変異の同定、VUS(variant of uncertain significance)の判断、Germline変異の確認を行い、推奨治療の最終判断を行う。こうした一連の判断基準を標準化することで、すべてのゲノム医療実施病院で一定水準の結果解釈と患者対応を可能にする。各拠点で一年間実施した、GEBの記録、参加者アンケートを調査して、GEBの在り方について議論する(4-5月)。その結果に基づいて、GEBの実施に際しての、メンバーの選定、議事の進め方、共通項目の設定を実施し、ゲノム医療実施に向けて各医療機関で実施すべきGEBの方向性を示唆する。 4. バイオインフォマティシャン(データサイエンティスト)、リサーチコーディネーター(RC)、ソーシャルワーカー(SW)の養成様々な施設でデータのアノテーションやキュレーションを行っている担当者(広義のバイオインフォマティシャン)への情報提供や教育環境を提供することによりバイオインフォマティシャンの底上げを図る。また患者相談窓口業務を担当するリサーチコーディネーター(RC)、ソーシャルワーカー(SW)の養成に向けた、テキストの作成や窓口常務の支援資料の作成を実施する。 5. 非がん領域におけるゲノム医療従事者の養成神経難病や希少疾患の診療従事経験のある看護師、リサーチコーディネーター(RC)、ソーシャルワーカー(SW)に、系統講義、On the Job Training (OJT)、ロールプレイを通して非がん領域(家族性疾患)を対象としたゲノム医療従事者の育成を図る。系統講義、OJT、ロールプレイの結果を持ち寄り、反省点、改善点などを議論。その結果に基づいて、非がん領域のGMSN,RC,SWなどの人材育成のカリキュラム案を作成する。 |